「遺伝子の水平伝播」という言葉をご存知でしょうか。wikipedia 遺伝子の水平伝播によると、「遺伝子の水平伝播(いでんしのすいへいでんぱ、Horizontal gene transfer(HGT)またはLateral gene transfer(LGT))は母細胞から娘細胞への遺伝ではなく、個体間や他生物間においておこる遺伝子の取り込みのこと。」とあります。これは、工学的な「知能の進化」にとって、非常に重要な概念と思っています。「脳科学基礎論としての生物言語学」(有川康二著) によると、「ネアンデルタール人が離散無限の働きを有する脳を作る遺伝子情報を持つウィルスに感染した結果、離散無限の性質を有する自然言語を生み出す脳を持つヒトに進化したとする「説」も提案されている」とあります。工学的には、遺伝的プログラミングを思い起こさせますが、遺伝的プログラミングも大規模になれば、同様の挙動について検討する必要がでるということ、と思います。
生物の進化は非常に多様性に富んでいます。たとえば、「ミトコンドリア」と「葉緑体」。これら2つは、細胞内共生説の代表的存在です。2つともに、核DNAとは別に独自に自律複製するDNAがあります。この2つが動物と植物を特徴づけているというのも面白いと思いませんか。人間社会にたとえると、居候が大家さんの社会的地位を担っているようなものですよね。
「進化論」も、日々、進化してますね。